七福神の御利益【ゴリヤク】
お正月になると七福神めぐり、といったくらいに盛んに行われている七福神寺社への参拝。

七福神の名の通り、福の神様の集まりです。しかしそれはなぜ、一体どのような経緯で、我々庶民の間で親しまれ、信心されるようになったのでしょうか。少しだけ、七福神の由来とヒストリーとを、ここで紐解いてみましょう。
七福神は室町時代末期ごろから信じられるようになった民間信仰とされています。それぞれに大変に御利益【ゴリヤク】がおありになる神様なので、日本の庶民世界に深く根ざしながら、現在も熱心な参拝者のみなさんをお迎えする新年の風物詩となっております。 七福神信仰は我が国独特の民俗行事ではありますが、七福神の神様方はそれぞれにルーツが違っており、それぞれに大変個性豊かな神様。
一般に夷(恵比寿)・大黒・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋の七神を指します。寿老人は福禄寿と同体異名ともされる為、近世以降には吉祥天または猩猩を配することもあり、現在ではそちらもまた一般的な顔ぶれとなっています。
七人の神様の中には日本の神様もおられますが、中国・古代インドの神様が多くおられるのが特徴で、我が国の神社・仏閣に祀られている本来の神様がそれぞれに七福神の神様と一体となられる形にて、今日まで皆様方に広く親しまれてまいりました。

我が国においてはそれぞれの寺社に祀られている神仏が七福神と習合した化身であると信じられてきたのです。 それでは七福神の顔ぶれを彩る個性的な神様それぞれについて、ここで簡単に御紹介いたしましょう。
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