多聞天とも呼ばれる、仏法を守護する四天王のうちのおひとりに該たる神様です。
サンスクリットに於けるバイシャラバーナの音写が毘沙門天の呼名のもととなり、ヒンドゥー教の財宝神クベラに由来すると伝えられております。

 元々古代インドにおける悪神として知られていた毘沙門天様ですが、のちに財産を守る善の神となられ、仏教に伝わったのちには仏法の守護神になられました。夜叉、羅刹の群をひきいながら北方を守護されていると信じられてきました。
 けわしい軍神としてのお顔の一方で、右手に持つ多宝塔により限りない財宝を授与するという流れに至っている為、財福富貴の神としてもよく知られておられまして、お陰様で庶民に広く親しまれながら、七福神レギュラー陣にメンバー入りしておられます。